デザイン作業をしていると、テキストの上下余白が気になること、ありませんか?
FigmaやIllustratorでは、設定を変えるだけで「見た目どおり」にテキストを整列できます。
(※ただし、Webデザインでは注意が必要です!)
Figmaの設定方法
「上下トリミング」+「ベースラインまでのキャップハイト」
- テキストを選択
- プロパティパネルの「上下トリミング」→「ベースラインまでのキャップハイト」を選択

これで余白部分がきれいに消えました!

Illustratorの設定方法
「プレビュー境界を使用」+「オブジェクトのアウトライン」
- テキストを選択
- [整列]パネル右上メニューから「プレビュー境界を使用にチェック
![[整列]パネル右上メニューから「プレビュー境界を使用にチェック](https://mogumogu-design.com/wp-content/uploads/2025-05-15_11h18_39.jpg)
- [アピアランス]テキストを選択→[パス]→[オブジェクトのアウトライン] を選択
![[オブジェクト]→[パス]→[オブジェクトのアウトライン] を選択](https://mogumogu-design.com/wp-content/uploads/2025-05-15_11h21_37.jpg)
これで余白部分がきれいに消えました!

上下トリミング機能は便利だけど、Web実装にはまだ注意が必要
Figmaでの「上下トリミング」やIllustratorの「プレビュー境界」設定は、Webデザインにはおすすめできません。
- 文字の表示サイズ=フォントのサイズ+line-heightの余白なので、デザインどおりに見えないことがあるんです。
- デザインで見た目がそろっていても、コーディング時にはズレてしまうことが…。
Figmaの開発ツールではどう見える?
Figmaで「上下トリミング」を「ベースラインまでのキャップハイト」に設定し開発モードで確認すると、text-box-trim というCSSプロパティが使われます。
この text-box-trim は、2024年12月〜2025年2月ごろにかけてSafari・Chrome・Edgeなど主要ブラウザで徐々に対応が始まったばかりの、比較的新しい仕様で、実務レベルでは採用が難しいのが現状です。
対応状況にバラつきもあるため、「Figmaではキレイに見えるのに、コーディングするとズレる……」というギャップが起きやすい点には注意が必要です。
ICS MEDIAさんの記事がとても参考になりました。
CSSでテキストの上下余白が調整可能に!text-box-trimの使い方 – ICS MEDIA
【補足】上下余白をCSSでなんとかする方法もあります!TAKLOGさんの記事がとても参考になります。
line-heightのハーフ・レディングを打ち消すcalc((1em – 1lh) / 2)をCSS変数に定義しておくとよい – TAKLOG
用途に合わせて設定を使い分けよう
用途 | 設定 |
---|---|
グラフィック・印刷物、SVGで書き出す素材など | 上下トリミング:ON、プレビュー境界:使用 |
Webデザイン | デフォルト設定のままがベター! |
以上!!