【Figma & Illustrator】テキストの上下余白をきれいに揃える方法memo

デザイン作業をしていると、テキストの上下余白が気になること、ありませんか?

FigmaやIllustratorでは、設定を変えるだけで「見た目どおり」にテキストを整列できます。
(※ただし、Webデザインでは注意が必要です!)

Figmaの設定方法

「上下トリミング」+「ベースラインまでのキャップハイト」

  1. テキストを選択
  2. プロパティパネルの「上下トリミング」→「ベースラインまでのキャップハイト」を選択
プロパティパネルの「上下トリミング」→「ベースラインまでのキャップハイト」を選択

これで余白部分がきれいに消えました!

テキスト上下の余白が消えている!
この設定にすると、余分な余白が消えて文字の高さぴったりになるよ〜!

Illustratorの設定方法

「プレビュー境界を使用」+「オブジェクトのアウトライン」

  1. テキストを選択
  2. [整列]パネル右上メニューから「プレビュー境界を使用にチェック
[整列]パネル右上メニューから「プレビュー境界を使用にチェック
  1. [アピアランス]テキストを選択→[パス]→[オブジェクトのアウトライン] を選択
[オブジェクト]→[パス]→[オブジェクトのアウトライン] を選択

これで余白部分がきれいに消えました!

余白がきれいに消えています!

上下トリミング機能は便利だけど、Web実装にはまだ注意が必要

ここで重要なポイント。

Figmaでの「上下トリミング」やIllustratorの「プレビュー境界」設定は、Webデザインにはおすすめできません。

どうしてダメなの?
  • 文字の表示サイズ=フォントのサイズ+line-heightの余白なので、デザインどおりに見えないことがあるんです。
  • デザインで見た目がそろっていても、コーディング時にはズレてしまうことが…。

Figmaの開発ツールではどう見える?

Figmaで「上下トリミング」を「ベースラインまでのキャップハイト」に設定し開発モードで確認すると、text-box-trim というCSSプロパティが使われます。
この text-box-trim は、2024年12月〜2025年2月ごろにかけてSafari・Chrome・Edgeなど主要ブラウザで徐々に対応が始まったばかりの、比較的新しい仕様で、実務レベルでは採用が難しいのが現状です。

対応状況にバラつきもあるため、「Figmaではキレイに見えるのに、コーディングするとズレる……」というギャップが起きやすい点には注意が必要です。
ICS MEDIAさんの記事がとても参考になりました。
CSSでテキストの上下余白が調整可能に!text-box-trimの使い方 – ICS MEDIA

Web用のデザインでは、デフォルトの余白ありの状態で作った方が安全

【補足】上下余白をCSSでなんとかする方法もあります!TAKLOGさんの記事がとても参考になります。
line-heightのハーフ・レディングを打ち消すcalc((1em – 1lh) / 2)をCSS変数に定義しておくとよい – TAKLOG

用途に合わせて設定を使い分けよう

用途設定
グラフィック・印刷物、SVGで書き出す素材など上下トリミング:ON、プレビュー境界:使用
Webデザインデフォルト設定のままがベター!

以上!!