アクセシビリティカンファレンス福岡2025の感想

アクセシビリティカンファレンスの口、耳、目、鼻、手が書かれているイラスト。

アクセシビリティカンファレンス2025に現地一般参加してきました。
第一回は現地、第二回はオンラインで参加しましたが、どの年も本当に素晴らしくて、モチベーションの起爆剤になっています。

例年はXで感想を書くだけでしたが「ごく普通の一般参加者としての感想も残しておいていいのでは?」と思い、今回は日記に残すことにしました。
写真撮っておけばよかった…🥹

参加のしやすさ、ありがたさ

アクセシビリティカンファレンスの魅力は「誰が聞いても得るものがある」ところだと思っています。
私にとってカンファレンスはちょっと知識が必要というか、少し難しく感じることが多いのですが、アクセシビリティのテーマはもっと普遍的で、どんな立場の人にも関わりのある話ばかり。いい意味で敷居が低いと感じています。

あと、一般参加無料というのが本当にすごいことですよね…。
私は当日に足を運ぶだけでしたが、スポンサーの呼びかけ、会場の手配、サイトの準備、スタッフの募集など、開催されるまでにたくさんの労力と費用がかかっているはず。
(体調が悪い中頑張ってくださった方がいたことをレポート記事で知り、本当に、ありがとう…の気持ちでした。)
スポンサーやスタッフの皆さんには、感謝しかありません。

会場の雰囲気の良さ、スタッフの優しさ

会場が警固神社社務所ビルでした。
神社の社務所に入れる機会なんてなかなかないので、ちょっとドキドキしました。
入口で迷っていたら、スタッフさんが「こちらですよ〜」と優しくエスコートしてくれて、本当に助かりました。
会場の雰囲気も良かったです。セッション合間にも宣伝映像が流れていて楽しく過ごせました。
居心地の良い空気感がありました。

ノベルティとスポンサー

毎回思うのですが「本当にこれを?いただいて良いのですか??」という気持ちになります。
今回もクリアファイルバッグをいただきました。よく見ると切り取り線が入っていて、バッグとしての役割を終えたらクリアファイルに出来るんです、考えられてますよね。かわいいロゴのシールも入ってました、どこに貼ろうかなあ。

スポンサーの方達と交流出来たのも良かったです。
アクセシビリティという共通点があるだけで本当に楽しく盛り上がれるんですよね。繋がっている感じ。

写真はKINTOテクノロジーズさんが配布してたコーヒーとクッキー!かわいくて美味しかったです。ありがたや。

KINTOテクノロジーズさんが配布してた、かわいいイラストがついたクッキー

写真撮り忘れましたが、ヌーラボさんのデカフェコーヒーやカイロのノベルティセット、PLAIDさんのバッグ掛けなどもいただきました。使う人のことを考えてるんだろうな~というのが伝わってきました。

おみくじもありました。ハッピー。

リアルタイム手話

登壇中にリアルタイム手話がありました。
複数の通訳さんが交互に手話をされてるのを見て、職業の尊さを感じました。
このカンファレンスならではの光景だと思います。

セッション内容の感想

アクセシビリティでつながるせかい

yoccoさんは普段障害者と一緒に働く機会が多いとのことで、その視点から見える様々なことについてのお話をされていました。
以前聴いたインクルーシブ時代の障害者インタビューを思い出しながら聞いていました。
「障害者」と一括りにせず、その人自身と向き合って課題を解決していく姿勢の大切さ。
「小さなことから少しずつ実現していく」というお話も刺さりました。

最強のおもてなし

グリズデイル・バリージョシュアさんの、たくさんの写真を交えながらのお話でした。
特に「ユニバーサルツーリズム」=すべての人が安心して楽しめる旅行についての話が良かったです。
自分自身が将来障害を持ったり高齢になったときに、どんなバリアフリーが用意されているのかを知っておけるだけで、きっと人生はもっと楽しくなるはず。
そう思えるようになるには、今の私たちが環境を良くしていく努力を続けていくことが大切だと感じました。

アクセシビリティ推進という山登りを支える――理念を道しるべに

宮本采佳さんの、アクセシビリティを山登りに例えたお話でした。
社内でガイドラインを整えるのって本当に大変ですが、登山ルールのようにサポートがあるだけで、日々の負荷がぐっと減りますよね。
「アクセシビリティを知ってしまったら、もう登るしかない」
「選べることは豊かさ」
名言が多すぎました。
普段の作業の中で「あれ、ここってアクセシビリティ的に良いの…?」みたいな小さなモヤッとが出てくる瞬間が芽生えちゃう。でも、将来的には大きな価値につながるもので、だからこそ「山を登るしかない」という気持ちになるんですよね。
現場の葛藤がリアルに浮かぶ、刺激的なセッションでした。

WCAGと先行する海外からの学びを実践につなげる

植木さんのセッションは、冒頭からトークに引き込まれました。
スライドも見やすい上に聞く人を巻き込む話し方で、私も思わず声を出しちゃいました。

アクセシビリティの礎を築いてきた方のお話を、こんな距離感で聞ける贅沢。
内容がとてもわかりやすくて、altやバーンアウト、ダークパターンなど自分の仕事に活かせるような話がたくさんありました。

アクセシビリティを取り組む人だけでなく、すべての人に聞いてもらいたくなるセッションでした。

(家に帰って夫に武藤敬司のモノマネをしたら「?」の顔をされました笑)

スポンサーセッション

スポンサーの方のセッションも興味深かったです。
LINEヤフー株式会社さんは「全社横断のチーム構成」や「代替テキストやりすぎ問題」などの社内のアクセシビリティ推進のお話で、さすがはLINEヤフーさんだなと思う箇所も多々ありました。す、すごい・・・。
東急さんは社内で勉強会実施など、アクセシビリティにも力を入れられているそうです。これまでは「電鉄」の印象が強かったのですが様々な取り組みをされていることを知り、尊敬とともに「今後も利用させていただきます!」の気持ちになりました。

今年も楽しかった

充実した一日を過ごせました。アーカイブきたらもう一度見返したいです。
あー来年も行きたい!

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